主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

ヨハネの手紙第一5:6-12 「神の御子を信じる」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「その証しとは、神が私たちに永遠のいのちを与えてくださったということ、そして、そのいのちが御子のうちにあるということです。」(ヨハネの手紙第一5:11)

【礼拝メッセージ要旨】

今日の個所でヨハネは、「イエスを神の御子として信じる」という大事なことについて、改めて確認をしているように思います。「イエスを信じる」とはどういうことなのでしょうか。

1)御子についての神の証し
先週の個所に続いて、ヨハネは「イエスを神の御子と信じる」ということについて語っています。「このお方は、水と血によって来られた方」とあります(6)。「水」は、イエスがバプテスマのヨハネからバプテスマを受けられたことを示しているようです。それは、神の御子であるイエスが人と全く同じようになられた、ということを意味していました。この時からイエスは、救い主としての働きを始められました。また「血」は、イエスが私たちのために十字架で流された血のことを示しています。イエスは3年に渡って救い主としての働きをなされ、最後に十字架に向かわれました。すべての人の罪をその身に引き受けて、彼らの罪の贖いを成し遂げるために、十字架でご自身のいのちをささげられました。本来私たちが受けるべき罪の刑罰を、イエスが代わりに受けてくださったのです。

創造主である全能の神様から見れば、私たち一人ひとりは本当に小さい存在です。しかし神は、そのちっぽけな私たち一人ひとりをこよなく愛し、私たちを罪の奴隷から救い出したいと願われました。そのために神のひとり子イエスをこの地上に遣わす、という一大プロジェクトをご計画されたのです。神はこの壮大な救いのご計画を、みこころのままに完全に成し遂げられました。私たち一人ひとりの人生にも、神様はご計画をもって導いておられるのではないでしょうか。イエスのバプテスマ(水)と十字架(血)の出来事は、この神様の大きなご愛とご計画のことを証ししています。

またもう一つ、神の御子のことを証ししているものがあります。「御霊はこのことを証しする方です。」(6)それは、「御霊」(聖霊)です。御霊は私たちの心に働きかけ、神のみこころに気づかせてくださいます。御霊の助けがあってこそ、イエスを自分の救い主と告白することができるのです(Ⅰコリント12:3)。この御霊がイエスのことを「証し」し、私たちの心に分からせ、確信を与え、信じさせてくださいます。

2)御子にある永遠のいのち
「神の御子を信じる者は、その証しを自分のうちに持っています」(10) 「神の御子を信じる者」は、そうした「神の証し」を自分のうちにしっかりと持っている、つまり確信しているというのです。11節と12節には、神が神の御子イエスについて証ししていることが具体的に記されています。このところにある2つのことに目を留めたいと思います。

まず一つ目のことは、「神が私たちに永遠のいのちを与えてくださった」ということです。「永遠いのち」とは、イエスを自分の救い主と信じて、罪の赦しをいただいて、父なる神様との関係に入れられることを意味しています。「神の子ども」とされて、霊において神とともに永遠に生きることです。ちょうど、アダムとエバが罪を犯す前にエデンの園で、神様との豊かな交わりの中で幸せに暮らしていた時のようなイメージを想像します。イエスを心に受け入れた時から、もうすでにその関係に入れられているのです。神は、すべての人が神の御子イエスを信じて、この「永遠のいのち」を受けることを願っておられます。そのために、イエス様をこの世界に遣わして、救いのみわざを成し遂げてくださいました。永遠のいのちに至る道はすでに開かれていて、すべての人の前に備えられています。

では、その永遠のいのちを自分のものとして受け取るためにどうすればいいのでしょうか。「そのいのちが御子のうちにあるということです」(11) ここに、二つ目のこととして目を留めたいことがあります。それは、「永遠のいのちは御子のうちにある」ということです。これは、神の御子イエス・キリストを通してでなければ永遠のいのちに至ることはできない、ということを語っているように思います。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父のみもとに行くことはできません。」(ヨハネ14:6) イエスこそが永遠のいのちに至る道なのだ、ということです。言い換えれば、イエスの十字架以外に救いの道はない、ということではないでしょうか。「御子を持つ者はいのちを持っており、神の御子を持たない者はいのちを持っていません。」(12) 「神の御子を持っている」とは、御子イエスを自分の救い主として受け入れ、しっかりと心に確信していることです。そしてイエスに信頼し、イエスとともに人生を歩むことです。ここに、「永遠のいのち」があるのです。

神は、御子イエス・キリストによって、私たちに永遠のいのちを与えてくださいました。この神様の大きなご愛と恵みを覚えて、心からの感謝をおささげしましょう。そして、この確信をしっかりと持ち続けて、イエス様と共に歩み続けてまいりたいと思います。