主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

コロサイ人への手紙4:2-6 「たゆみなく祈る」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「目を覚まして、感謝をもって、たゆみなく祈りなさい。(コロサイ4:2)

【礼拝メッセージ要旨】

パウロは、この手紙での最後の勧めとして、「祈り続けること」の大切さについて教えています。

1)祈り続けること
「目を覚まして、感謝をもって、たゆみなく祈りなさい」(2)パウロは、コロサイ教会の兄弟たちが間違った教えに惑わされないように、何よりも神に祈り続けることが大事だと言いたかったようです。「たゆみなく祈る」とは、祈りを自分の習慣として身に着けることです。そして、祈ることをやめてしまわないことです。パウロはこのところで、どのように祈るかということについて、大事なことを2点述べています。「目を覚まして祈る」とは、よく気を付けながら、周りを良く見ている様子です。油断しないで、心から祈りに専念することでもあります。形式的な祈りにならないように、自分のことばで心からの祈りをおささげしたいと思います。「感謝をもって祈る」とは、神様への感謝の心を忘れないで祈ることです。イエス様に出会って救われたことへの感謝、毎日神様に守られ、たくさんの恵みを受けて生かされていることへの感謝を忘れずに、祈り続けてまいりましょう。

2)パウロの祈りの要請
パウロは続いて、祈ることに関連して、自分のために祈ってほしいと、祈りの支援を求めています。彼は、自分の身の安全よりも、福音を一人でも多くの人に語る機会が与えられて、しっかりと語ることができるようにと願いました。遠く離れていても、信仰の友に祈ってもらうことは、大きな力となって働きます。また、自分は祈られているということが、パウロ自身にとって、大きな励ましとなったのではないでしょうか。私たちも、お互いのために祈り続けていきたいと思います。

3)周りの人たちに対して
今日の箇所の最後のところで、周りの人たちに対してどのように振る舞い接していくか、ということについて教えています。教会の中だけでなくて、教会の外にいる周りの人たちにも配慮して、生活するようにと語っています。
「賢明にふるまい、機会を十分に生かして用いなさい」(5) これは、まだキリストのことを知らない周りの人たちに、あかしとなるような振る舞いができるように、知恵を用いて、機会を十分に生かしなさい、ということです。自分たちこそ正しいというような思いで、上から目線でものを言ったり、人を批判したりしないように気をつけたいと思います。私たちは、謙虚さを忘れてはなりません。そのために、やはり祈り備えることが必要です。

4)ことばに気をつける
最後に、自分が話すことばについて、心掛けるべきことについて教えています。聖書は、人はことばで失敗をしてしまうものだと語っています(ヤコブ3:2)。それほど、自分の口から出る言葉をコントロールすることは難しい、ということです。パウロは、「あなたがたのことばが、いつも親切で、塩味のきいたものであるようにしなさい」(6) と言っています。「いつも親切で」とは、恵みに溢れたことばとなっているか、ということです。いつも相手の立場に立って、思いやる心から話ができたらいいですね。また、人を批判することばや、人の良くないうわさといった、否定的な言葉を慎むことも大切です。「塩味のきいたものであるように」とは、私たちの話す言葉も、ピリリと塩味が効いた、人を生かすものであるように、ということです。エペソ4:29に、「悪いことばをいっさい口から出してはいけません。ただ、必要なとき、人の徳を養うのに役立つことばを話し、聞く人に恵みを与えなさい。」とあります。そのために、心がけたいことがあります。それは、イエス様の姿を思い起こすことです。こんな時、イエス様ならどう言われるだろうか、と考えることです。そして、普段から祈っていることです。

私たちの信仰生活の原動力は、祈りにあります。目を覚まして、神様への感謝の心を忘れずに、祈り続けてまいりたいと思います。また、私たちの祈りは力となって働きます。家族や教会の兄弟姉妹たち、身近な人たちのことを覚えて、祈り続けていきましょう。そしてまた、私たちの振る舞いやことばが、周りの人たちに恵みを与えるものとなるように、祈り備えてまいりたいと思います。