主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

創世記24:49-67「はい。まいります」    齋藤牧師

【礼拝メッセージ要旨】

今日はこのところから、リベカがイサクとの結婚を信仰により決断していった姿に学びたいと思います。

1)リベカの家族との交渉
家に帰ったリベカから、アブラハムのしもべに出会った話を聞いて、兄のラバンはすぐに彼に会いに行き、家に迎え入れて丁重にもてなしました。その時しもべは、これまでのいきさつをリベカの家族に丁寧に説明し、主が正しい道へと導いてくださったと確信したことを伝え、最後は家族の判断に委ねます。彼にとってこの場面は、彼に与えられた使命の最大の山場でした。その重要な交渉の場で、彼はどんな態度で自分の思いを伝えたでしょうか。
①まず彼は、事実を伝えました。それまでの経緯をそのまま話しています。自分に都合の良いことだけを話したりはしませんでした。
②彼は誠実に、謙虚な態度で自分の願いを伝えました。これまでのことは、すべて神様が導いてくださったことだと言っています。
③そして彼は、相手への配慮をしています。これは神の導きだと確信しても、何が何でも自分の願いを押し通そうとはしていません。家族の思いを尊重しています。もし家族が反対したら、その人はみこころではないとあきらめる覚悟もできていたと思います。たとえ自分が願ったようにならなくても、信仰によってその結果を受け入れていく、ということも大事なことです。
私たちも、誰かに自分の思いを伝えたい時に、こうしたことを心に留めたいと思います。

2)リベカの決断
このしもべの証しを聞いて、リベカの家族と当の本人であるリベカは、どのように受け止めたでしょうか。「このことは主から出たことですから」(50)ラバンと父のベトエルは、これはすべて主なる神様が導かれたことだと受け止め、しもべの申し出を受け入れました。その時しもべは、その場にひれ伏して主を礼拝し、心からの感謝をささげました。
翌朝、しもべはリベカを連れて主人のもとに帰りたいと願い出ます。一刻も早く主人のもとにリベカを連れ帰って、喜んでもらいたいと願ったようです。そこで家族は、リベカの思いを聞くことにしました。彼女は、「はい。まいります」と答えています。この言葉には、彼女の強い決意が表わされているように思います。
結婚を決心するということは、その後の人生に関わってくる重要な決断をすることです。リベカは、どのようにこのことを決断したのでしょうか。リベカは、しもべの証しを聞いていました。また、その証しを聞いて、家族もそれが神の導きだと受け止めたことも分かったはずです。しもべにも家族にも同じ思いが与えられていることに気づいたと思います。そして、リベカ自身も神様の導きを求めていました。自分が信じている神様が備えてくださった人と結ばれたい、という思いをもって祈っていたのではないでしょうか。それが神様が導かれたことであって、みこころだと確信できるならば、その人と結婚しようと願っていたと思います。そして、このしもべに出会い、彼の真実な証しを聞いて、家族の思いも確認して、これは神様の導きだと確信できたのだと思います。そうして、イサクに会うことなく信仰による決断をして、この導きに従うことを決心したのです。

3)主に信頼して委ねること
「あなたの道を主にゆだねよ。主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。」(詩篇37:5)リベカは、このみことばにあるように、神様に信頼して結婚のことも委ねていました。私たちの人生においても、いろんな場面で決断を迫られる場面があります。そうした時に、私たちはまず祈ることできます。この世界を造り、治めておられ、私たちのことを愛し、誰よりも分かっておられるお方に祈ることです。このお方に信頼して、祈って委ねて行く時に、私たちが行くべき一番良い道を示してくださるのではないでしょうか。そして、そのことが心に示されて確信が与えられたなら、私たちも「はい。まいります」と言って、迷わずにその道を進んでいきたいと思います。