主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

創世記2:8-17「喜びの園、エデン」    齋藤牧師

【礼拝メッセージ要旨】

今日の箇所には、エデンの園の様子が描かれています。神様はどうしてエデンの園を設け、人をそこに置かれたのでしょうか。また、エデンの園には、どんな意味があるのでしょうか。
1)エデンの園の様子
「エデン」という名前には、「喜び」、「歓喜」、「隅々までよく潤された所」という意味があります。そこには見た目良く食べるのに良い木々がありました。園の中央には、「いのちの木」と「善悪の知識の木」がありました。神様がいのちの源であり、善悪の基準が神様にあることを表していると思われます。また、そこから1つの川が湧き出て、4つの川の源流となっていたようです。よく潤された豊かな土地であったことが分かります。水は神様の祝福に例えられます。水が泉からこんこんと湧き出るように、神様の祝福が尽きることなくあふれ出てくることを表しています。エデンの園には、人が何不自由なく豊かに生きていけるすばらしい環境がありました。

2)エデンの園で神様が人に与えたこと
エデンの園では、神様との交わりがありました。人は、神様との交わりの中で安心して暮らしていたと思われます。また、神様は人に園を管理する仕事を与えられました。「そこを耕させ、守らせた」(15)人はそこで働く喜びを感じていたと思います。また、神様は人に自由を与えられました。「思いのまま食べてよい」(16)人が自由に選び、行動することを許されました。但し、人に一つだけ制限を与えられました。「善悪の知識の木からは取って食べてはならない」(17)神様は、どうしてこの制限を与えられたのでしょうか。それは、人が自由な意思をもって神に従うことを求められたからです。人は、神様につながっていてこそ本当の意味で自由に喜んで生きられるのです。神様から離れる時、それは罪の奴隷になることだと聖書は語っています。この制限は決して難しいものではありませんでしたが、人は蛇に誘惑されてこの命令を破ってしまうことになります。

3)エデンの園が私たちに教えていること
今日の箇所から、エデンの園が私たちに教えていることがいつかあるように思います。3点挙げたいと思います。
1つ目のことは、「神様は、人を愛し祝福された」ということです。神様は、最高の環境に人を置いて、人に関わり語り掛け、仕事を与え、自由を与えました。人がご自身との交わりの中で永遠に幸せに生きていけるようにと願って、エデンの園に置かれたのではないでしょうか。エデンの園には、私たち人間に対する、神様のそんな熱いみ思いが現わされています。
2つ目のことは、「人は、神様につながっていてこそ本当の喜びがある」ということです。エデンの園で、人は本当に安心して喜んで暮らしていたことと思います。どうして喜びがあったのでしょうか?何よりも、神様との交わりがあったからです。私たちは、誰かにつながっていると感じられることで安心できるものです。私たちを造ってくださった天の神様とつながっていることは、何よりも安心できることです。今、私たちは、イエス様を通して神様につながることができるようにされました。神様につながって、本当の喜びの人生を歩み続けたいと思います。
3つ目のことは、「エデンの園の希望は今も与えられている」ということです。創世記3章には、人が神の命令に背いてそこから追放されてしまったことが記されています。しかし、神様は、もう一度エデンの園であったような神様と人との関係を回復することを約束してくださいました。それが黙示録に記されています。「新しい天と新しい地を見た」(21:1)神様は、やがて「新しい天と新しい地」をもたらすことを約束してくださいました。そこには父なる神様と御子イエス様がおられて、「いのちの川」が流れています。「いのちの木」もあります。(22:1~2)まるでエデンの園のようです。神様は、神から離れていった私たち人間のことを本当に心配し、再び神様との親しい交わりの中に迎え入れようとして神のひとり子イエス・キリストをこの世界に遣わしてくださいました。イエス様によって、神様との交わりが回復されました。そして、新天新地の約束を与えてくださいました。
このすばらしい希望が与えられていることを覚えて、感謝と喜びをもって、神様につながり続けてまいりたいと思います。