主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

コロサイ人への手紙2:1-15 「キリストに根ざして生きる」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「キリストのうちに根ざし、建てられ、教えられたとおり信仰を堅くし、あふれるばかりに感謝しなさい。(コロサイ2:7)

【礼拝メッセージ要旨】

このところでパウロは、キリストを正しく知ることと、このキリストに根ざして生きることこそが何よりも大事なことだと語っています。

1)キリストを真に知るように
パウロがコロサイの教会のために願ったことは、彼らが「心に励ましを受けて」、「愛によって結び合わされて」、「神の奥義であるキリストを真に知るように」なることでした。このキリストのうちに「知恵と知識との宝がすべて隠されている」というのです。私たちにとって最も大切で必要な「宝物」は、すべてキリストの中にあるのです。この時、コロサイの教会には、キリストから引き離そうとする異端の教えが忍び込んでいました。「まことしやかな議論」や「むなしいだましごとの哲学」によって、彼らの思想に導こうとしていました。しかし、それらは人の言い伝えによる「人から出たもの」であって、キリストに基づくものではありませんでした。そうしたものに心を囚われないでキリストだけを見つめていなさいと、パウロは警告を与えたのです。私たちも、キリスト以外の「プラスアルファ」のものの方をキリストよりも大事にしてしまうことがないように気を付けたいと思います。

2)キリストにあって歩みなさい
そんなコロサイの信徒たちに、「キリストにあって歩みなさい」(6)と、パウロは勧めています。そして、7節で、キリストにあって歩むとはどういうことなのか、次の4つの点から説明しています。
①「キリストに根ざすこと」大木がしっかりと地中に根を張って、どんな嵐にも耐えて立ち続けているように、キリストにしっかりと根を張ることです。イエス様に信頼して根ざしていれば、どんな人生の嵐にも立ち続けることができます。
②「キリストの上に建てられること」どんなに立派な建物でも土台がしっかりしていないと、簡単に崩れてしまいます。私たちの人生も、イエス様という堅固な土台の上に築かれていくならば、決して倒れることはありません。
③「信仰を堅くすること」建物は放っておいたらやがて朽ちてきます。定期的な点検とメンテナンスが必要ですね。私たちも、自分の信仰を常に点検していくことが大切です。自分が何を信じて何を拠り所として歩んでいるのか、みことばから確認し、祈りながら私たちの確信を深めていきたいと思います。
④「あふれるばかり感謝すること」私たちが信仰生活を歩んで行けるのは、罪赦され、救われたことへの感謝と喜びがあるからではないでしょうか。パウロは、この感謝を忘れないようにと言っています。

3)神様が私たちのためにしてくださったこと
そこでパウロは次に、その感謝の根拠となること、神様が私たちのために何をしてくださったのかを思い起こさせています。私たちは、キリストの十字架とともに以前の古い自分に死んで、キリストとともによみがえらされて、新しいいのちに生きる者とされました。神様は、キリストの十字架によって、信じる者たちの罪を赦してくださいます。「債務証書を無効にされたからです」(14)神様によって罪が赦されるとは、債務証書が無効にされることだというのです。聖書は、すべての人は神に対して「罪の負債を負っている」と語っています。負った負債は返済しなければなりません。ふさわしい償いが必要です。しかし神様は、その借用書を「帳消しに」してくださいました。「神はこの証書を取り除け、十字架に釘付けにされました」(14)神のひとり子イエス様が私たちの罪を代わりに負って、十字架で償いをしてくださったからです。もし、私たちが神様から罪の債務証書を見せられるとしたら、膨大な量になるのかもしれません。私たちは、数えきれないような罪を神様の前に犯し、今も犯し続けています。それでも神様は、「あなたには罪はない。もうあなたの罪を思い出さない。イエスがあなたの代わりに全部引き受けたから。」と言ってくださるのです。神様は、それほど大きなことを私たちのためにしてくださいました。ここに、私たちの感謝の根拠があります。

この感謝を決して忘れないようにしたいと思います。そして、感謝にあふれて、このイエス様にしっかりと根ざして、人生を歩み続けてまいりましょう。