主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

コロサイ人への手紙3:12-17 「主が赦されたように」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。(コロサイ3:13)

【礼拝メッセージ要旨】

今日の箇所でパウロは、キリストにあって新しくされた者として、積極的に求め、実践すべきことについて具体的な勧めをしています。

1)身に着けるべき5つの徳
まず、クリスチャンが身に着けるべき「徳」として、「深い同情心」、「慈愛」、「謙遜」、「柔和」、「寛容」の5つが挙げられています(12)。では、どうすれば、そうしたものを身に着けることができるのでしょうか。「身に着ける」とは、服を着るように身に着けることを意味しています。手持ちの服の中から選んで、それを手に取って着るようにです。つまり、こうしたものは、自分の中にないものではなく、私たちにすでに与えられている、ということです。私たちがイエス様を心にお迎えする時に、そうした神様のご性質も私たちに与えられるのです。それらを「着る」ために、私たちはイエス様の姿にならいたいと思います。イエス様がされたようにすることです。求めていく時に、イエス様は私たちを助けてくださいます。

2)互いに赦し合うこと
「互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい」(13)「人を赦す」ということは、私たち人間にとって、最も難しいことなのかもしれません。では、お互いに赦し合えるようになるために、私たちはどうすればいいのでしょうか。「主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい」(13)神様が私たちを赦してくださったことを思い起こすことです。神様は、神様に背いて自分勝手に生きてきた私たちの罪を、イエス様の十字架の血潮によって赦してくださいました。それは、自分では決して支払えないような膨大な借金をすべて帳消しにしてもらったようなものです。このことを覚えて、主が赦してくださったように、私たちもお互いに赦し合えるように、祈り求めてまいりましょう(主の祈り)。

3)愛によってなす
このような生き方を実践するための土台となること(動機となること)が次に述べられています。まず、「愛によってなすこと」です。「これらすべての上に、愛を着けなさい」(14)「キリストが示された愛」が土台となってなされていく時に、すべての徳が結び合わされてきます。愛されている者として、この愛が動機となってすべての事をなしていくことです。イエス様が私たちを愛してくださったように、人を愛することです。たとえ「愛すること」が難しいと思えても、「大切にする」ことはできると思います。私たちも、周りの人たちのことを尊重し、大切にしていきたいと思います。

4)キリストの平和を求める
次に、「キリストの平和を求める」ことです。「キリストの平和が、あなたがたがたの心を支配するようにしなさい」(15)ここにある「支配する」とは、「競技の審判をする」ことと関係のある言葉です。つまり、神様の審判にゆだね、服することです。自分の願いや思いに固執しないで、すべてを正しく見ておられる全能の神様にゆだね、従うことです。その時に私たちの心に平安がもたらされるのです。この平和を追い求めていきたいと思います。

5)感謝をささげる
最後に、「感謝をささげる」ことです。「感謝の心を持つ人になりなさい」(15)、「感謝にあふれて心から神に向かって歌いなさい」(16)、「主によって父なる神に感謝しなさい」(17)クリスチャンの生き方の原動力となっていることに、「神様への感謝」があります。感謝の思いがあるからこそ、神様を愛し、神様に従って人生を歩んで行けるのではないでしょうか。この感謝の心を忘れないようにと言っています。神様から受けている大きな憐れみと恵みをしっかりと心に刻んでいたいと思います。
また、みことばを心に蓄え分かち合うことと、心からの賛美をささげるようにと勧めています(16)。みことばに励まされて、感謝にあふれて、心からの賛美をおささげたいと思います。

キリストにあって新しくされた者として、イエス様の助けをいただきながら、ふさわしい生き方を積極的に求め、実践してまいりましょう。