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ヨハネの福音書1:1-9 「闇に打ち勝つ光」 齋藤牧師
【今週のみことば】
「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネの福音書8:12)
【礼拝メッセージ要旨】
今日は、4つ目の福音書であるヨハネの福音書の冒頭の部分から学びたいと思います。ここには、クリスマスの意味がよく言い表されています。イエスは、どういうお方としてこの世界に来られたのでしょうか。
1)キリストは「光」として来られた
この箇所には、「キリスト」ということばは一切出て来ませんが、「ことば」、「この方」、「光」という表現がなされています。「ことば」(1) これは、神が人間のことばを通して私たちに関わってくださった(ことばによってご自身のことを現わしてくださった)ことを意味していると思われます。また、「光」という表現でイエス・キリストのことを表しています。「人の光」(4)、「光は闇の中に輝いている」(5)、「まことの光」(9)など。そのようにヨハネは、昔から約束されていた「救い主キリスト」のことを「光」として説明していることが分かります。「太陽の光」のように、光は人間にとって無くてはならないものです。イエスも、その光のようなものだというのです。
2)いのちの光
では、「イエスが光である」とは、どういうことなのでしょうか。このところから、3つの点について確認をしたいと思います。
まず1点目のことは、「イエスは、人にいのちを与える光である」ということです。「この方にはいのちがあった。このいのちは人の光であった。」(4) これは、イエスがいのちの源であり、いのちを与えてくださるお方であることを意味しています。「いのち」とは、ただ単に「生きている」ということだけではありません。造り主である神との交わりの中に生きることです。アダムとエバは、「エデンの園」で神の愛と恵みをいっぱいに受けて、神に信頼し、聞き従いながら幸せに生きていました。この関係にあることが本当の「いのち」です。人が神に背いた時に、人は本当のいのちから離れてしまいました。しかし神は、人がこのいのちを(関係を)回復できるようにと願われました。そのために、神のひとり子であるイエスを遣わしてくださいました。私たちは、イエスを信じ、イエスに結び付くことによって、本当のいのちを受けることが出来ます。イエスは、私たちに本当のいのちを与えてくださる「いのちの光」であるお方なのです。
3)闇に打ち勝つ光
次に2点目のことは、「イエスは、闇に打ち勝つ光として来られた」ということです。「光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。」(5) 「闇」とは、罪に支配されている心の状態を表しています。「彼が地を見ると、見よ、苦難と暗闇、苦悩の闇、暗黒、追放された者。」(イザヤ8:22) これは、当時のイスラエルが罪の中で苦しんでいる姿を表しています。これは、人の心の中に暗闇があることを物語っています。人は、神から離れて以来、心に暗闇を持つようになりました。この「闇」があるために人は苦しみます。そうした罪の暗闇が私たちの心の中にもあるのです。残念ながら、人は自分の力で闇から抜け出ることはできません。それほど、人を覆っている罪の暗闇の力は大きくて、恐ろしいものです。
しかし神は、「光」を与えてくださいました。「闇に打ち勝つ光」です。それが「罪からの救い主、イエス・キリスト」というお方です。「光は闇の中に輝いている」これは、神であるイエスが人となって、人の罪の暗闇の中に入って来てくださったことを示しています(クリスマスの出来事)。また、「闇はこれに打ち勝たなかった」とは、イエスが十字架ですべての人の罪を代わりに負って罪の償いをなしてくださり、罪と死に勝利してよみがえられたことを示しています(十字架と復活の出来事)。イエスは、「罪の暗闇を打ち破る光」として私たちのところに来てくださいました。どんな暗闇であっても、この光を覆い隠すことはできないのです。
4)すべての人を照らすまことの光
そして3点目のことは、「イエスは、すべての人を照らすまことの光として来られた」ということです。「すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。」(9) 太陽の光が世界中のすべての人を等しく照らすように、イエスはすべての人を照らしてくださいます。イエスの光に照らされると、私たちの中にある「闇」が照らし出されます。そうすると、この闇の力から解放されたいと願うのではないでしょうか。そのために私たちがすべきことは、本当の光であるイエスに助けを求めることです。救い主イエスを信じ、イエスとともに生きることです。イエスは、信じる者たちを闇の力から解放してくださいます。これが、神がイエスによって私たちに与えてくださる「永遠のいのち」です。神はすべての人が救い主イエスを心に受け入れて、永遠のいのちを受け取ることを願っておられます。
「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」(ヨハネ8:12) イエスは、世を照らすまことの光であることをご自身で証言しています。イエスに従う者は決して闇の中を歩むことがありません。そして、「いのちの光」を受けるのです。
神は、私たちを照らし、罪の暗闇から救い出すために、ひとり子イエス様を人としてこの世界に遣わしてくださいました。イエス様は、私たちを照らす「まことの光」として来てくださいました。この神様の大きなご愛を覚えて、心からの感謝をおささげしたいと思います。私たちには、この「まことの光」が必要です。この光が変わることなく輝いていることを信じて、感謝をもって、今年もクリスマスをお迎えしましょう。