主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

使徒6:1-7 「第一のものを第一に」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「私たちは祈りと、みことばの奉仕に専念します。」(使徒の働き6:4)

【礼拝メッセージ要旨】

アナニヤとサッピラの問題を通しても、イエスを信じる人たちはますます増えていきました。迫害下でも前進し続ける中で、教会にまた新たな問題が起こります。この問題に、使徒たちはどう対処したでしょうか。

1)やもめの配給を巡る問題
当時、教会には長く国外で暮らしギリシア語を母国語とする「ギリシア語を使うユダヤ人」と、生粋のユダヤ人である「ヘブル語を使うユダヤ人」の2つのグループが存在していました。ある時、彼らの間で、やもめの配給を巡って問題が起こります。「ギリシア語を使うユダヤ人」のやもめたちへの配給がなおざりにされていた、というのです。どうやらこの背後には、2つのグループ間の対抗心があったようです。彼らの考え方に違いがあって、お互いに不満を抱いていたのかもしれません。その不満がこの問題をきっかけに噴き出たようです。誕生したばかりの教会で、早くも分裂の危機が訪れました。

2)解決策の提示
この問題に対して、使徒たちは解決策を提示します。「私たちが神のことばを後回しにして、食卓のことに仕えるのは良くありません」(2)本来なら教会のリーダーである使徒たちが直接取り組めればいいのですが、そうはできません。なぜならば、彼らにしかできない大事な奉仕があったからです。それは、「神のことばを取り次ぐこと」でした。それで彼らは、「自分たちにとって第一とすべきことを第一とします」と告げたのです。そして、「御霊と知恵に満ちた、評判の良い人たち7人を選びなさい」と命じました。この提案を教会は喜んで受け入れます。そして、その7人が選ばれました。彼らはこの委ねられた務めを喜んで引き受け、精一杯仕えたと思います。彼らが働き人として加えられたことで、教会の働きがさらに広がりました。また、教会の人材も育ったのではないでしょうか。こうして、この7人によってこの問題(2つのグループの対立の問題)は解決されていきました。彼らは、後の教会の「執事」の始まりと言われています。

3)更なる祝福を受けた
そうして、彼らが立てられた結果、教会は更なる祝福を受けます。「神のことばはますます広まって」、「エルサレムで弟子の数が非常に増えて」、何と、「祭司たちが大勢、次々と信仰に入った」のです(7)。信じられないようなことが起こりました。

4)一人で抱え込まない
最後に、今日の箇所から、私なりに大事だなと気づかされたこととして、2つのことをお話ししたいと思います。一つは、「一人で抱え込まない」ということです。使徒たちはこの苦情を受けた時、「自分たちだけで何とかしなければ」とは考えませんでした。自分たちには他にやるべきことがあると割り切って、他にふさわしい人を立てることを考えたのです。自分たちで引き受けたらパンクしてしまう、それは教会にとって良くないことだと、分かっていたからです。教会も、それを理解し受け止めました。人には限界があります。時には、勇気をもって「ノー」と言えることも大切ではないでしょうか。「ワンオペ」は決して良くありません。教会の奉仕においても、もしある人の負担が大きく感じられるようであれば、他の人と分担するとか、あるいは、人がいなければ、その奉仕が本当に必要なのかを見直すことがあってもいいと思います。無理をして一人で抱え込むことのないように、周りもそれを受け止めていけるように、心がけたいと思います。

5)第一のものを第一とする
もう一つのことは、「第一のものを第一とする」ということです。自分にとって本当に大事なことが後回しになってしまわないように、第一とすべきことを第一とすることです。使徒たちにとって、それは「祈りとみことばの奉仕」でした。自分たちに委ねられた、神様から受けた大事な使命だったからです。

私たちにとって、第一とすべきことは何でしょうか。もちろん、私たちクリスチャンの生活において、神様を第一とすることは大前提にあります。「まず神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはすべて、それに加えて与えられます。」(マタイ6:33)そのためにも、「祈りとみことば」の生活は大切です。

その上で、何を大事にしていくか、祈りながら考えていきたいと思います。一人一人、自分の人生計画の中で、あるいは、家庭や職場や地域、そして教会においても、自分に与えられている役割や責任があると思います。そうした中で、自分だからこそやれることがあるのではないでしょうか。それは、大変なことかもしれませんが、喜びを持って取り組めることだと思います。そのことを、祈りながら確認していきたいと思います。そして、神様から受けている賜物を用いて、お互いに仕え合ってまいりましょう。