●主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

エペソ人への手紙4:1-3 「召しにふさわしく歩む」  齋藤牧師

【今週のみことば】
「あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。」(エペソ人への手紙4:1)

【礼拝メッセージ要旨】

これまで1~3章に渡って、神が私たちに与えてくださったすばらしい恵みについて見てきました。4章以降では、その大きな恵みを受けた者として、私たちはその恵みにどのように応えて生きるべきか教えています。今日は、1~3節のところに目を留めたいと思います。

1)「召された者」として
「あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。」(1) 「召し」とは「呼ばれること」、つまり「神から救いへと呼び出されること」を意味しています。クリスチャンは、神から「召された者」(呼び出された者)だということです。神は私たちを救いへと「呼んで」くださったのです。そして、「教会」(呼ばれた者の集まり)の一員として加えてくださいました。

2)召しにふさわしく歩むとは
そのように、あなたがたは神によって召された者(呼ばれた者)なのだから、「召された者」としてふさわしく歩みなさいとパウロは勧めています。では、「召しにふさわしく歩む」とはどのように歩む(生きる)ことなのでしょうか。「ふさわしく」ということは、私たちを呼んでくださった方の期待に「見合うように」(それに値するように)生きるということです。「主にふさわしく歩み、あらゆる点で主に喜ばれ、~」(コロサイ1:10) とあるように、「主にふさわしく歩む」とは、神に喜ばれる生き方をすることです。それは、神を信頼し、神に忠実に従って生きることと言えると思います。果たして私たちは、私たちの主人であるイエス様に信頼して、忠実に従っていると言えるでしょうか。イエス様から受けた大きな愛を覚えて、イエス様に信頼を寄せて忠実にお従いする、その姿勢を大切にしたいと思います。

3)御霊による一致を保つ
パウロは、「召しにふさわしく歩む」こととして、2~3節で具体的な勧めをしています。ここに記されていることはすべて、人との関係(横の関係)に関することです。神の召しにふさわしく生きるとは、実は、人と人との関係、人間関係が大事だと教えているように思います。「これらわたしの兄弟たち、それも最も小さい者たちの一人にしたことは、わたしにしたのです。」(マタイ25:40)神に仕えるとは、人に仕えることでもあるのです。ここに5つの具体的な勧めがなされています。
①「謙遜と柔和の限りを尽くし」(2) これは、へりくだる心と穏やかさを示しています。②「寛容を示し」(2) これは、相手との違いを受け止める、広い心のことです。私たちは一人ひとり、性格も考え方も違います。「寛容を示す」とは、そうした違いがあることを「受け止める」ことです。同意できなくても、「私はあの人とは、この点で考え方に違いがあるのだな」と理解することです。③「愛をもって互いに耐え忍び」(2)人間関係には「忍耐」が必要です。人間関係は相手があることなので、自分の思うようにならないこともあります。誤解することもあるでしょう。しかし、お互いに向き合ってよく話し合ってみると、相手の立場を理解することができるようになると思います。ここでパウロが教えていることは、「愛をもって、互いに耐え忍ぶ」ことです。「愛をもって」とは、神様から受けた「アガペーの愛」を思い起こして、ということではないでしょうか。アガペーの愛を受けていることを思い起こして、お互いに良い関係を保つように努力したいと思います。そして、④「平和の絆で結ばれて」(3)とあります。お互いに平和な関係を築いていくことが求められています。
そして最後に、⑤「御霊による一致を熱心に保ちなさい」(3)と勧めています。「一致」を保ち、「一つ」になることです。「御霊による一致」とは、人の努力によって一致するということではなくて、御霊がすでに一致を与えてくださっていることを意味しています。すべてのクリスチャンに同じ御霊が与えられているのです。私たちが本当に御霊に聞き従うならば私たちは一致できるようにされている、ということです。しかし、実際には難しい現実があります。当時の教会には、ユダヤ人と異邦人が一緒にいました。かつては敵同士のような関係にあった人たちが、キリストが十字架で流された血によって一つとされたのです。最初の頃は教会の中で対立することもあったようです。今の時代でも、例えばカトリックとプロテスタントでは、聖書の解釈や教会組織のあり方にずいぶん違いがあります。一緒にやるには難しさがあります。それも、神様が許してくださっていることだと思います。それでも、「御霊の一致を熱心に保ちなさい」と教えています。「保つ」ということは、すでに与えられている「一致」を「壊さないように」努めるということではないでしょうか。そこには、私たちの努力が問われていると思います。

4)一致を保つために
では、私たちは一致を保つためにどうすればいいのでしょうか。私たちが心掛けたい大事なこととして一つだけ挙げたいと思います。それは、「お互いの違いを認めて、相手を尊重する(リスペクト)すること」です。自分とあの人には「違い」があることをまず受け止めることです。そして、その人の立場を尊重することです。必ずしも意見を合わせる必要はありません。違いがあるままでもいいのです。相手を一方的に批判したり、攻撃したり、無視したりせずに、自分とは考え方の違うその人のことをリスペクトして、良い関係を保つ努力をしたいと思うのです。どうしたら折り合いをつけられるのか、祈りながら考えることが大事ではないでしょうか。これは、すべての人間関係に通じることです。「お互いの違いを認めて、相手を尊重する(リスペクト)すること」をぜひ心掛けていきたいと思います。

神様は、私たちを救いへと呼び出してくださいました。この大きな恵みを覚えて、感謝を忘れずに私たちの救い主であるイエス様に信頼し、忠実に従い続けていきたいと思います。そして、「御霊による一致を保つ」ことを、大事なこととして祈り求めてまいりましょう。