主日礼拝メッセージ(赤文字をクリックするとメッセージが聴けます。MP3ファイル)

ルカ8:22-25「荒波の向こうに希望がある」    齋藤牧師

【礼拝メッセージ要旨】

今日の箇所には、イエス様が弟子たちを連れて、船で湖の向こう岸へ渡っていく、という出来事が描かれています。この出来事を通して、イエス様は何を教えておられるのでしょうか。

1)イエス様は私たちを励まして導かれる
ある日のこと、イエス様は、弟子たちと一緒に船に乗り込んで、「さあ、湖の向こう岸へ渡ろう」と言われました。向こう岸と言っても、10キロ以上離れています。しかも、この時すでに夕刻になっていました。それでも、イエス様は「今、向こう岸へ渡ろう」と言って、弟子たちを連れ出しました。イエス様は、私たちに思いを与えて、そこを目指すようにと示されることがあります。時には、自分がそれまで全く考えていなかったようなことを、思いがけない時に示される、ということもあります。新しいことにチャレンジすることは簡単なことではありません。大変なことです。しかし、今日の箇所を見ると、イエス様が一緒に船に乗っていたことが分かります。「一緒に渡ろう」と言われました。どんな時にも、イエス様が私たちと一緒にいてくださる、ということをぜひ覚えたいと思います。私たちの人生の船には、イエス様が一緒に乗っていてくださるのです。

2)人生の荒波がある
弟子たちが船を漕ぎ出してしばらくすると、突風が吹き下ろしてきました。彼らは、突然、台風のような嵐に見舞われました。小舟は荒波に翻弄されて、あっという間に水が入ってきて沈みそうになりました。私たちの人生のおいても、「荒波」に翻弄されるようなことがあります。順調に漕ぎ出しても、必ずと言っていいほど困難にぶつかります。想定外のことが起こるものです。この時、弟子たちは想定外のことでパニックになりました。自分たちの経験や力ではどうすることもできません。そんな時、私たちはどうすればいいのでしょうか。

3)人生の荒波に対処する秘訣
神様は、今日の箇所を通して、人生の荒波に対処する秘訣を教えているように思います。大事なことを3つの点から確認したいと思います。
①イエス様に助けを求める
一つ目のことは、「イエス様に助けを求める」ことです。当たり前のことですが、意外と、自分の力に頼り、それを忘れてしまうことはないでしょうか。弟子たちは、最初、自分たちの力で何とかしようとしたと思います。でも、どうすることもできなくなって、船に一緒に乗っておられたイエス様に目を向けました。私たちの人生の船には、イエス様が一緒に乗っていてくださいます。イエス様が私たちのそばにいて、私たちと共に歩んでくださいます。まず、このお方に目を向けて、助けを求めたいと思います。
②イエス様は何とかしてくださると信じる
二つ目のことは、「イエス様は何とかしてくださると信じる」ことです。この大変な時に、イエス様は何と眠っておられました。しかし、それは、弟子たちの信仰を試そうとされたことであったと思います。イエス様は彼らに、「あなた方の信仰はどこにあるのです」と問われました。イエス様は、私たちの信仰を問われています。どんな状況に置かれても、ともにいてくださるイエス様が何とかしてくださると信じて、イエス様に信頼を置きたいと思います。
③荒波の向こうに希望がある
三つ目のことは、「荒波の向こうに希望があると信じる」ことです。イエス様は、「さあ、向こう岸へ渡ろう」と言われました。それは、イエス様と一緒に必ず渡れることを意味しています。イエス様は、必ず目的地へと導いてくださると信じて、そこに希望を置きたいと思います。
私たちには、突然訪れる試練の意味を、その時理解することはできないかもしれません。しかし、その試練の先に祝福があると信じたいと思います。そして、どんな時にも、一緒にいてくださるイエス様に信頼し、従い続けてまいりましょう。